デスクトップLinuxソフトウェアメーカーのLindows.comは19日(米国時間)、Intelのワイヤレスノートパソコン用技術「Centrino」をサポートした、同社オペレーティングシステム(OS)の新バージョンをリリースした。
このリリースの前日には、Intelが自社チップのサポートソフトウェアのLinuxバージョンを、Windows版と同じタイミングでリリースすると確約した。
Centrinoは、発売から1年近く経っているにもかかわらず、Intelは「Centrino」のワイヤレスネットワーク接続機能をLinuxで利用可能にするソフトウェアや仕様を公開していないと、開発者などから批判を受けていた。Intelの今回の発表は、同社のLinux戦略の方向転換を意味するもので、少なくともその狙いの1つはこうした批判への対応にある。Intelが方針変換するまで、LinuxユーザーがCentrinoワイヤレス技術を利用するには、Linuxインターフェースを通してWindowsソフトウェアモジュールを使うしか方法がなかった。
Lindowsは、同社のLindowsOS Laptop Editionソフトウェアに、Centrinoサポート機能を追加した。このOSをプレインストールしたノートパソコンは、約1カ月後に市場に登場する見込みだという。Microtelや台湾のElitegroup Computer Systemsなどのコンピュータメーカーは、このLindowsソフトウェアを搭載したノートパソコンをすでに出荷している。Lindowsでは、新バージョンOSのリリースにより、Centrinoチップを搭載したモバイルコンピュータの低価格化などのメリットがあると予想している。
Lindowsの最初のCentrinoサポートは、既存のWindowsドライバをLinuxに対応させる形となる、とLindowsの最高経営責任者(CEO)Michael Robertsonは述べている。「実に見事に機能するので、消費者は意識せずに利用できる」(Robertson)
ネイティブのLinuxサポートは、Intelが新方針の実施を進めるのに従って、実現していくだろうとRobertsonは述べている。「我々はIntelと長い間交渉してきた。彼らはLinuxのサポートを改善したいと考えている」(Robertson)
Intelは最初のCentrinoサポートを、プロプライエタリなドライバのリリースを通じて行なう予定だと、18日に表明している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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