ニューヨーク発--Intelは、Centrino製品を搭載したマシンでLinuxを利用できるようにするためのソフトウェアの提供について、2段階で進めるアプローチを採ることになりそうだ。米国時間21日に同社幹部が明らかにした。
同社のソフトウェアおよびソリューショングループのゼネラルマネジャーWill SwopeがLinuxWorld Conference and Expoでのインタビューで語ったところによると、IntelはLinux向けのCentrino用ドライバソフトを、まずはプロプラエタリなモジュールとしてリリースすることになりそうだという。また、同社ではこのリリースの後に、今度はオープンソースのドライバソフトを提供し、一般のLinux開発者が自由に仕組みを調べたり書き換えたりできるようにしたいと考えていると同氏は述べている。
この動きは、IntelがLinuxへのサポートをMicrosoft Windowsに劣らないものとするべく取り組んでいることを示すもの。なお、2003年3月のCentrino発売以来、Windowsには完全対応となっている。
Linuxは、デスクトップおよびノートPCではあまり普及が進んでいないが、CentrinoがLinuxに対応していないことを理由にIntelのラップトップ用の顔ともいえるこの技術を搭載した製品にお金を出そうとしないLinuxファンも存在する。
Linuxはこれまでのところ、Centrinoを構成する3つのコンポーネントのうち、Pentium Mプロセッサ本体と、付随するチップセットの2つしか利用できない。肝心のワイヤレスネットワーク接続用のコンポーネントについては、Linuxでの利用はまだ可能になっていない。ただし、Intelの研究部門ではLinux向けのこのコンポーネントのドライバをすでに書き上げているという。
Intelはこれまで、自社製品用のドライバをオープンソースで公開することに及び腰だった。ソフトウェアのソースコードを見れば、ワイヤレス機器についての秘密にしておきたい知的財産が外部にも明らかになってしまうというというのが、公開を躊躇した理由だとSwopeは説明している。
なお、同氏はIntelがどういうスケジュールでドライバをリリースするかについては、詳しいことは述べなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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