Advanced Micro Devices(AMD)は米国時間2月17日、ブレードサーバ向けの低消費電力版Opteron2種類が3月なかばに出荷開始になることを明らかにした。この発表で、同社は2003年9月に行った公約を果たすことになる。加えて、同社は既存のOpteron製品の多くを値下げした。
AMDは、Opteron HEとOpteron EEと名づけられた、2つの低消費電力プロセッサを発表する。最大消費電力55WというOpteron HEは、今回登場する2つのプロセッサのうちの高性能版にあたる。同プロセッサは、性能順を示すモデル番号表記で、HE 846/246/146という同社でもトップのモデル番号からスタートする。30W版のOpteron EEは、840/240/140というモデル番号になると、AMDは声明の中で述べている。
これに対し、848のような標準的なOpteronの消費電力は89Wとなっている(AMDウェブサイトの説明による)。なお、各モデル番号の最初の桁はチップの種類を示したもので、2桁目がパフォーマンスを意味する。例えばモデル46は、モデル44よりも高いパフォーマンスを示す。
AMDは、成長を続けるブレードサーバ市場向けに、新しいOpteronを設計した。熱と電力消費は、ブレードサーバのようなラック内に密集して配置されるような特別に設計された小型機器では大きな問題となる。
低消費電力チップを発表する一方で、AMDは今週、他のOpteron製品の価格引下げを行った。
同社は、例えばOpteron 848は3199ドルから1514ドルへと、半分以下に引き下げた。Opteron 846は46%値下げし1165ドルに、またOpteron 844は33%値下げして873ドルとなった。また、Opteron 842も30%引き下げられ698ドルに、Opteron 840も7%値下げされ現在698ドルとなっている。ちなみに、Opteron 800ファミリは、4〜8個ないしはそれ以上のプロセッサ構成のサーバ向けに設計されたもの。
AMDはまた、シングルないしデュアル構成サーバ/ワークステーション向けのOpteron 200/100ファミリについても価格引き下げを行っている。ここでの引き下げ幅は、多くの場合わずかなものにとどまっている。
たとえば、Opteron 248は約7%の値下で851ドルに、Opteron 246は13%値下げで690ドルになった。一方、Opteron 146の価格はほぼ37%下がり278ドルに、Opteron144は25%下がり218ドルに、またOpteron142は22%下がって178ドルに、Opteron140は13%下がって163ドルになっている。
Opteron 148、244、242、240の各モデルについては価格は据え置かれ、それぞれ733ドル、455ドル、316ドル、198ドルのまま変更はない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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