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インテル、x86チップを64ビット対応へ--サーバ向けに3機種を計画

Michael Kanellos, Stephen Shankland(CNET News.com)2004年02月18日 10時50分
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 サンフランシスコ発--Intelは、x86プロセッサシリーズの64ビット版となるサーバ向けチップを第2四半期に投入すると、同社CEO(最高経営責任者)が米国時間17日に明らかにした。

 同社CEOのCraig Barrettは、当地で開催中のIntel Developer Forumの基調講演のなかで、「Nocona」と呼ばれるこの64ビットチップの発表を行ったが、その際にこれは「サンフランシスコで最もよく知れ渡っていた“公然の秘密”」だと述べた。Intelが64ビット対応チップを披露することは、各方面で予想されていた。

 Barrettによると、2プロセッサ搭載サーバ向けのNoconaチップは第2四半期に登場し、その直後に32/64ビット機能を搭載したPrescottプロセッサも、シングルプロセッササーバおよびワークステーション向けに登場するという。PrescottとNoconaは、機能的には同じプロセッサだが、キャッシュのサイズとバススピードが異なる。また、32/64ビット技術は2005年には4基以上のプロセッサを搭載するサーバ用チップにも採用されるとBarrettは付け加えた。

 厳密にいうと、「Nocona」というコード名は2プロセッササーバシステム向けのチップを指し、シングルプロセッサシステム用のチップが「Prescott」、また4プロセッサシステム用チップが「Potomac」とそれぞれ呼ばれる。さらに、32/64ビット機能のコード名はClackamas Technologyとなる。

 これは、Intelが32/64ビットチップを近々PC向けにも投入できることを示唆するものだが、しかしBarrettによると当面そのような計画はないという。PC業界各社の幹部やアナリストらは、Intelのこの判断について、もっともな理由がいくつかあると以前から指摘していた。たとえば、64ビット版デスクトップ機用のソフトウェアがまだ非常に少ないこと、また64ビット版デスクトップ機には大量のメモリが搭載できることからメモリの価格が大幅に値上がりしてしまうことなどの点が、その理由として挙げられていた。

 Intelは、同カンファレンスのなかで32/64ビット関連のいくつかの計画を明らかにすると見られているが、これらのチップのほうは大方の予想よりもはるかに早く登場するようだ。多くのアナリストの考えでは、Intel初の32/64ビットチップは、2004年末あるいは2005年初頭に登場予定のTejasになると見られていた。American Technology ResearchのアナリストRick Whittingtonは昨年12月、Intelが32/64ビットチップを今年リリースすると予想したが、その推測を裏付ける確実な証拠がないことも同時に認めていた。

 Intelが32/64ビットチップ開発を進めるとなると、同社のハイエンドサーバ向け64ビットプロセッサ「Itanium」と、ローエンドシステム向けの32ビットチップ「Xeon」の間にある区別がますます曖昧になる。そしてIntelでは両製品の開発、マーケティング、ビジネスパートナーとの関係構築などに充てるリソースを、うまく振り分けていかなければならなくなる。しかしまた、これで同社が競合するAdvanced Micro Devices(AMD)への直接攻撃を自由に仕掛けられるようになったことも確かだ。Opteronプロセッサを擁するAMDは、64ビットx86 市場でIntelに先行している。

 Dellのエンタープライズサーバグループでマーケティング担当ディレクターを務めるNeil Handは、大容量のメモリを扱えるXeonチップ搭載サーバへの需要がしばらく前からはっきりあると述べている。Xeonが直接扱えるメモリは最大4GBでしかないが、それでも多くの顧客が5GBあるいはそれ以上のメモリを購入し、特別な細工をしてそれを利用できるようにしている。だが、このやり方も64ビットチップ搭載サーバを使うことと比べれば、効率が良くないと同氏は説明した。

 さらに同氏は、NoconaとItaniumとは直接競合しないだろうと付け加えた。Itaniumはほとんどの場合、最高レベルの性能を持つコンピュータで使われているのに対して、Noconaやその他の32/64ビットチップは、もっと販売台数の多い市場向けのサーバに使われることになるだろう。

 「長い目でみると、Itaniumがサーバやワークステーション市場で、かならずしも支配的なアーキテクチャになるとは限らないだろう」(Hand)

 Noconaは、Intelの現行のデスクトップ用プロセッサ「Prescott」と同じコアを採用するが、これはIntelが64ビットアーキテクチャを短時間でデスクトッププロセッサに移行できることも意味する。

 Barrettは基調講演の中で、DellのDimension XPSデスクトップマシン上で動作する64ビットx86チップのデモを行った。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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