日本オラクル(新宅正明社長)は2月12日、「Oracle E-Business Suite」の組立型製造業向け導入テンプレート「Oracle E-Business Model for Manufacturing」を開発したと発表した。
「Oracle E-Business Model for Manufacturing」は、同社およびパートナー企業の持つ、組立型製造業を対象とした「Oracle E-Business Suite」の導入ノウハウや機能の検証結果を集大成して作成したテンプレート。導入に要する要件定義やアドオン開発を減らすことで、従来に比べて約4割程度のシステム導入期間の削減やコスト削減を実現するほか、容易に最新版システムへのアップグレードを行うことができる。
導入にあたっては、まず、同社がパートナー企業に対して同製品を提供し、パートナー企業から短期間・低コストのSCMシステムを顧客に提供していく。さらに、パートナー企業が同製品を基盤として固有の導入テンプレートを開発し、「Oracle NeO」のメニューとして顧客に導入サービスを展開することもできる。
また、同製品は、SCM分野で唯一の団体であるサプライチェーンカウンシル(SCC)が制定する標準の業務モデル「SCOR(Supply Chain Operations Reference Model)」を取り入れて設計しているため、企業では、自社のSCMの業務プロセスを、業界標準の業務プロセスと容易に比較・分析し、強みと弱みを認識することが可能になる。
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