HP、ソフトウェアメーカー2社買収で、ユーティリティ戦略強化

Dinesh C. Sharma(Special to CNET News.com)2004年02月05日 12時10分

 Hewlett-Packard(HP)は、ソフトウェアメーカー2社の買収を通じて、システム管理関連の技術を手に入れ、これをユーティリティコンピューティング戦略の推進に役立てようとしている。

 HPは4日(米国時間)、Consera SoftwareとNovadigmを買収する計画を発表した。両社は、HPのシステム管理ソフトウェアOpenViewに追加するコンポーネントを開発する企業。OpenViewは、ITシステムの作業状況を追跡し、サーバの過剰負荷やストレージ機器の不具合などの問題を特定するためのソフトウェアだ。

 Novadigmの開発したプログラムは、ソフトウェアの更新をはじめとする環境設定の管理の自動化や、さまざまな機材やソフトが混在するIT環境への標準化の導入を行うために設計されたもの。一方、Conseraのソフトウェアは、変化する企業のニーズに対応できる、標準化されたITインフラを構築するためのものである。

 「これらのソフトウェアを合わせて使えば、繰り返し作業が多く、間違いが生じ易いIT管理の作業を、自動運転で行えることになる」と、HPのAdaptive Enterprise構想を担当するシニアバイスプレジデントNora Denzelは声明の中で述べた。

 HPは、NovadigmとConseraの製品の柔軟性と自動化を評価しており、これらがAdaptive Enterpriseの進展において重要な役割を果たす可能性が高い。Adaptive Enterpriseは、現在IT業界に広まるユーティリティコンピューティングのトレンドに則ったHPの戦略である。同社は、業務のプロセスをIT製品と密接に結びつけることで、顧客がいち早く作業の変更に対応できるようにするというビジョンを掲げている。

 Getty Imagesは先月、HPと契約を結び、OpenViewを含む多数のHP製品への投資と、自社のウェブサイトのサポートにHPを加えることを約束した。Getty Imagesは、映画製作者や広告業者向けに、アーカイブした映画や写真などを提供する専門業者だ。

 HPのAdaptive Enterprise構想と同じように、IBMやSun Microsystemsなどの競合企業のユーティリティコンピューティング戦略は、システム管理者への負荷を軽減し、十分に使われていない(又は非効率な)システムを減らし、コストを削減する目的で、従来型のコンピューティング戦略を置き換えることが狙いである。いずれもITサプライヤにとっては、安定した売上をもたらす。

 システム管理ソフトウェアに関連するHPの買収は、NovadigmとConseraがはじめてではない。同社は昨年9月に、Talking Blocksの買収を発表している。Talking Blocksは、ウェブサービスのセキュリティ管理や、ウェブサービスソフトウェアの追跡、アプリケーションプロセッシングの管理などを行うソフトウェアの開発元だ。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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