IDC Japanは12月16日、国内x86サーバー市場に関する調査報告を発表した。国内サーバー市場全体が縮小するなかで、x86サーバー市場では回復傾向が鮮明になっている。
2003年上半期における国内サーバー市場全体の出荷金額は3767億3500万円で前年同期に比べて16.1%の減少となった。一方、x86サーバー市場の出荷金額は1138億8300万円で、前年同期に比べて2.3%の増加となった。
ユーザーセグメント別の出荷動向を見ると、官公庁や教育市場向けの出荷が下支えとなり、また大企業および中企業向け市場における出荷の回復が寄与している。
また、IDCでは、x86サーバーの低価格化が国内市場に好影響を与えていると判断した。1つには、IT投資余力が比較的小さい中小企業がx86サーバーを採用する機会を広げていること。また2つ目は、国内サーバー市場における製品分野間の需要シフト、特にRISCサーバーからx86サーバーへの需要シフトを促進していることを、その理由に挙げている。
「収益を上げるには、薄利多売を実現するために出荷台数シェアを確保することや、下位機種から上位機種に及ぶ製品ラインをどのようなミックスで販売すべきかを慎重に検討すること、そのうえで販売計画と生産計画をマッチさせることが極めて重要になってくる」とIDC Japanサーバーリサーチマネジャーの福冨里志氏はコメントしている。
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