米IDCは米国時間5月30日に、2003年第1四半期の世界サーバー市場に関する調査結果を発表した。それによると、同市場の売上高は前年同期比3.6%減の105億ドルだった。また、出荷台数は前年同期と比べ、11.5%増加した。
メーカー別にみると、米Hewlett-Packard(HP)が売上高29億4000万ドルで市場シェア28%を獲得し、首位に立った。しかし、同社の売上高は前年同期比11.7%減少している。第2位は市場シェア26%の米IBMで、売上高は同6.9%増の26億8000万ドル。第3位は市場シェア12.8%の米Sun Microsystemsで、売上高は同15.3%減の13億5000万ドルだった。第4位の米Dell Computerは、売上高が9億8500万ドルで、同15%も急増した。
分野別にみると、2万5000ドル以下のエントリーサーバが好調だった。IDCのGlobal Enterprise Server Solutions部門バイスプレジデントのVernon Turnerは、「IT市場は、現在の限られた予算に収まるような低コストのサーバで能力増強を図っている」と説明した。
搭載OS別では、Windowsサーバの売上高が前年同期比約10%増の32億ドルとなった。Linuxサーバの売上高は5億8300万ドルで、同35%増と急速な成長をみせた。一方、UNIXサーバは、製品価格の低下により売上高が同12.9%減少し、43億ドルに留まった。
IDCは、2003年通期の世界サーバ市場が、2002年の490億ドル規模とほぼ横這いになると予測している。その後市場は堅調な回復軌道に乗り、2007年には約580億ドル規模となる見込みだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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