米シマンテックコーポレーション(ジョン・W・トンプソン会長兼CEO)の社長兼COOであるジョン・シュワルツ氏が来日し、1月27日、ワールドワイドの事業戦略説明会を行った。
企業向け事業を中心に語り、ウイルスの進化や普及スピードの高速化を冒頭に話し、そのなかで、
のそれぞれのレイヤーで、セキュリティ対策を施す重要性を改めて強調した。
今後は需要が見込まれる分野として、「セキュリティ」、「システム」、「ストレージ」の3ドメインのソフトウェアを管理するマネジメントソリューションのニーズが高まると予測。「シマンテックはこの分野において、製品・サービスをもっていないが、何らかの形で今後この市場にアプローチする」(シュワルツ社長兼COO)と話した。
このほか、企業の情報システムを守るためには、「Alert」、「Protect」、「Respond」、「Manage」の4つのプロセスを包含した形で、現状の認識や情報収集、定義ファイルの更新から運用管理までトータルコントロールが必要であることも合わせて述べた。
ワールドワイドの売り上げのうち約10%を占める日本市場については、「日本は個人消費者と企業向け市場を比べた場合、個人消費者の方がセキュリティ意識が高い特殊な市場。日本企業は、IT先進国にも関わらず、情報セキュリティに対する投資が少なすぎる。欧米に比べて10分の1程度だ。セキュリティに対する啓蒙活動がまだまだ必要」と、セキュリティ意識の向上が業績拡大の大前提であるとした。
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