日商エレクトロニクスは1月9日、米EqualLogicと販売代理店契約を締結し、EqualLogicのIPストレージ製品PeerStorage Array 100Eの国内販売を始めると発表した。1アレイ当たりの容量は3.5Tバイト。価格は598万円から。
PeerStorage Array 100Eは、ミッドレンジのストレージ製品。「SANの導入が進まなかった小中規模の環境に、IPベースのSAN(IP-SAN)を低コストかつ容易に提供することを目的に設計した」(日商エレクトロニクス)という。「20分程度の初期設定で、ブロックアクセス可能なシェアードストレージをIPネットワーク上に構築できる」(同社)
自己管理機能を備えるモジュラー型ストレージアレイであり、iSCSIに標準対応している。「既存IPインフラと運用ノウハウを生かせるので、ファイバチャネルベースのSAN(FC-SAN)よりもSAN構築にかかる経費と期間が少ない。5Tバイトのストレージ容量で比べると、導入コストを含む3年間の運用コストは従来SANソリューションの約45%で済む」(同社)。
冗長化されたコンポーネント、ウェブベースの管理ツール、自動RAID設定、内蔵セキュリティ機能に加え、オンラインバックアップのためのスナップショット機能も備える。さらに、2004年第1四半期中に遠隔ミラーリングにも対応する。
アレイ(モジュール)の高さは3U(約132mm)。1アレイ当たりハードディスク装置(HDD)を3.5Tバイトと、ギガビットイーサネットを3ポート内蔵し、最大32アレイ(112Tバイト)まで拡張できる。拡張時にはデータおよび設定/構成情報が全アレイに自動分散再配置されるので、ネットワーク帯域の負荷分散と処理性能のリニアな向上が自動的に実現するという。複数のアレイをシングルシステム(シェアードストレージプール)として運用できるので、管理コストを一定にしたままシステム拡張が図れる。ちなみに、32アレイ時のスループットは6400Mバイト/秒、トランザクション処理速度は100万IOPS。
そのほかの主な仕様(1アレイ当たり)は以下の通り。
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