早稲田大学は2004年4月に、オープンソースソフトウェア(OSS)研究所を開設する。国内外の大学やIT関連企業と連携して研究開発を行い、結果をオープンソースとして公開していくという。これは12月22日に早稲田大学で行われたシンポジウムの中で明らかにされたもの。
OSS研究所は早稲田大学理工学部教授の深澤良彰氏が所長を務め、同大学からは深澤氏を含めて7人が参加する。現在は国内の主要大学やIT関連企業、中国・韓国を中心とした海外の主要大学に参加を要請しているという。早稲田大学の西早稲田キャンパス内もしくはその周辺に設立される予定だ。
早稲田大OSS研究所 所長に就任予定の同大学理工学部教授、深澤良彰氏 | |
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同研究所は3つの部門から構成される。標準化活動などを行う基礎研究開発部、応用技術開発部、カリキュラムの体系化などを行う人材育成部だ。「2004年からの3年間である程度のめどをつけたい。国際的なコンソーシアムで成果を出すことを考えている」(深澤氏)
具体的な研究テーマは未定だが、深澤氏は例として、MicrosoftのデータベースソフトAccessの代替ソフトや、IBMのLotus Notes/DominoからOSSに移行させるためのコンバータなどの開発、組込みOSやミドルウェアに関する研究開発などを挙げている。
研究所では2005年度以降、企業との共同開発を行ったり、OSSの活性化を促進するための国際的な研究コンソーシアムの設立に取り組むという。また、企業や行政と連携してオープンソースを活用したビジネスモデルについても研究を行っていきたいとしている。
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