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米サンのデスクトップ向けLinux、英国健康保険サービスで試験導入

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 英国の国民健康保険サービス(National Healthe Service:NHS)は、デスクトップ用Linuxスイートソフトを試験的に導入する。この動きが、医療の現場に割り当てる資金の捻出や、何百万ポンドに上る税金の節約につながる可能性があると、同サービスは話している。

 NHSでは、米Sun MicrosystemsのJava Desktop System(JDS)パッケージを評価する。このパッケージには、独SuSE Linuxのオペレーティングシステム、ブラウザ、StarOffice、Ximian電子メールソフトが含まれる。

 NHSのIT部門長であるRichard Grangerは、声明の中で次のように述べている。「我々はJava Desktop Systemを評価するが、その結果次第では、より多くの(NHSの)資金を患者へのサービスに振り向け、サービスのレベルを改善できる可能性がある。もしこのソリューションが効果的だと実証されれば、数百万ポンドもの金額を節約しながら、同時に豊富な機能を持つ革新的なソフトウェアを利用できることになる」(Granger)

 NHSには約100万人の従業者がいる。同サービスでは、現在も米Microsoftとの間で、新たなソフトウェアライセンス契約について交渉を進めているが、Grangerの発言はMicrosoftの 幹部たちを震え上がらせそうだ。

 Grangerは先頃あるイベントで行った講演のなかで、ソフトウェアのライセンス料が高すぎることに関して怒りを隠そうともせず、80万人分のライセンスを購入しようというのに、Microsoftがあまり値引きをしたがらないと、辛辣な批判を加えた。

 「ソフトウェアにかかる費用はこの先、現在よりも桁違いに安くなるだろう。Microsoftは自社のソフトウェアに高い価値があると考えているが、私は彼らの(ソフトウェアに含まれる)知的財産がそれほど価値のあるものだとは思わない」(Granger)

 今回一般に向けて行われたこの発表の裏に、どのような意図があるのかは不明である。オープンソースソフトの試験導入が、Microsoftとの交渉を有利に運ぶためにGrangerが仕掛けた策略なのか、それともデスクトップ用Linux(の性能や価格)を掛け値なしで評価したものなのかは、今後の展開を見なくてはわからない。

 Sunの公共部門営業部のディレクターであるCharles Andrewsは、Silicon.comに対して、Microsoftのソフトウェアに見切りを付けて費用節減を行えば、NHSはいまよりもたくさんの金額を医療の現場に回すことができるようになると語った。同社では、JDSを年間1従業員あたり50ドルで提供している。

 「Microsoftのソフトウェアに比べたら、JDSの値段はずっと安い」(Charles Andrews)

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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