米国の年末商戦の滑り出しは好調で、小売業者や電子機器メーカーには明るい兆しが見えている。
アナリストによると、集計結果の出ていない企業もあるものの、実際の店舗を構えるコンピュータや家電の量販店では、感謝祭の翌日から売上が好調であるという。クリスマス商戦の始まりは、通常感謝祭の翌日からとされている。
また、Yahoo ShoppingやMSN Shoppingをはじめとする大手Eコマースサイトでも、週末にかけての需要が多かったと伝えている。Microsoftは1日(米国時間)、MSN Shoppingの11月の売上ならびにアクセス数が、ともに50%増加したと述べている。
小売業者の分析を行うNPD Groupのアナリスト、Steve Bakerは、「どこも多忙を極めている。11月28日午前の時点での価格設定は、昨年ほど安くなったなどという印象はなかった。にもかかわらず、客はいろいろと買い物をしている」と語った。
米国内の小売店の売上を調査するShopperTrakによると、11月28日と29日の両日に全米の小売店で記録した売上高の合計は、前年度と比べて5.4%増の124億ドルだったという。オンラインの売上統計はNPD Groupが来週公表する見通し。
DellやeMachinesだけでなく、Hewlett-Packard(HP)やGatewayなどのメーカー各社にとっても序盤の結果は明るい話題だ。HPは、PhotoSmartデジタルカメラと家庭用PCの売上が先週末に二桁成長を達成したことを明らかにしている。またPCの売上が好調で、一部の小売店ではノートPCの売上が50%以上増加している。消費者が景気低迷の影響で手控えていたPCのアップグレードを再開したというのがHPの見方である。
HPのイメージング/プリンティンググループでマーケティング担当副社長を務めるChris Morganは、「喜ばしいことだ。3日間の結果であってシーズン全体の結果ではないが、この結果には概して満足している」と語った。
Morganはさらに、「デスクトップPCのアップグレードや買い替えが多いのは意外だった」としている。ノートPCは以前から普及が始まっていたため「ノートPCの強さは予想していた」という。
一方Gatewayは、売上データの分析中ながら、シーズン序盤の売上トップはデジタルカメラとデジタルテレビだったと関係者が明らかにしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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