2本指で使える手のひらサイズのキーボード--米アップルでもバンドル?

 ラスベガス発--米FrogPadは、手のひらサイズでありながら完全に機能するキーボードを発表した。

 ヒューストンにある、従業員5人のこの新興企業は、今週当地で開催中のComdexで、完全に機能する20キーのキーボードを積極的に売り込んでいる。寸法は7.5×12.5センチで、携帯端末と同じくらいの大きさだ。なお、標準的なキーボードには128個ものキーがあり、長さは30センチ以上もある。

 FrogPad最高経営責任者(CEO)のLinda Marroquinによれば、人間学とタイピングスタイルを詳しく分析した結果、このキーボードの小型化が実現できたという。「T」、「A」、「E」、「H」を含むFrogPadのキーボードの中央に配置された15文字は、英語でタイプする場合、通常入力する文字の約86%を占めるという。中心にある15のキーのどれかと、キーボードの下にある緑色のシフトキーを一緒に押すと、残りのアルファベットが表示される。

 同じように、数字キーを押すと数字、シンボルキーを押すとカッコや句読点などを入力できる。

 ハイテク企業は、長年、標準的なQWERTYキーボードに代わるものを探してきた。Doug Engelbartは、自身の発明したコンピュータマウスの使用を提唱してきている。米Microsoftなどのメーカーは、タイプ入力に代わるものとして、手書き認識や音声認識を普及させようとしてきた。ホログラフィックキーボードを設計した会社もある。

 このような指の動きは、標準キーボードでは必要ないかもしれないが、比較的簡単に操作方法を習得できると、Gennum関係者のAtin Patelは述べた。カナダに本拠を置くGennumはFrogPadに力を貸し、Bluetooth経由でパソコンに接続できるバージョンを来年の第1四半期に発表できるよう開発を進めている。

 ライス大学で調査したところ、8〜10時間の練習で、学生は1分間に40ワードを入力できるようになったと、同氏は説明した。FrogPadがコンセプトを思いつき、インダストリアルデザインの世界で有名な米Ideoがデザインを考えたと、FrogPad CEOのMarroquinは述べている。

 このキーボードは、主に特定の市場への売り込みを狙ったものだ。CADアプリケーションを使うエンジニアは、多くの場合、片方の手をマウスの上にずっと置いたまま作業をしたいと思っている、と同氏は述べた。FrogPadを使うことで、CADユーザーは、マウスを使いながら、キーボードからデータを入力できるようになる。また、身体に障害がある人も、楽に入力できるようになる。

 「2本の指で操作できる」(Patel)

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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