米IBM、64ビットPowerブレードサーバの発売を来年3月に延期

 米IBMは18日(米国時間)、同社製のPowerプロセッサを使用した薄型ブレードサーバを発表する。ただし、このシステムの出荷は来年3月に遅れる模様だ。そして、そのすぐ後には、米Hewlett-Packard(HP)による反撃が予定されている。

 今回発表となるJS20サーバモジュールには、1.6GHz PPC 970が2基搭載される。このプロセッサは、米Apple ComputerのPower Mac G5シリーズにも搭載されているものだ。IBMはJS20用に、同社のUnixオペレーティングシステム(OS)であるAIXバージョンも対応させる計画だが、このシステム用のOSの第1候補としてはLinuxを推奨していくとIBMのBladeCenter部門バイスプレジデント、Jeff Benckは語った。

 またIBMは、より強力な4ウェイPowerブレードサーバの開発も計画している。「顧客が4ウェイPowerシステムを望んでいる。来年前半には間に合わないが、今後の計画の中には含まれている」(Benck)

 PPC 970は64ビットプロセッサで、従来の32ビットPowerPCシリーズのプロセッサよりも大量のメモリを処理できるという特徴がある。PowerPCシリーズを含むIBMのPowerチップファミリの製品は、ローエンドの通信機器から、ソニーのゲームコンソールや、ハイエンドのIBM製Unixサーバなど、幅広い製品に使用されている。

 HPもIBMと同じく、米Intel製の32ビットXeonプロセッサを使用したブレードサーバを販売している。同社は2004年後半に、Intelの64ビットItaniumを搭載したブレードを発売する予定だと、HP業界標準サーバグループのマーケティング部門バイスプレジデント、Paul Millerは14日に述べている。

 HPでは、HP製64ビットプロセッサPA-RISCを搭載するブレードサーバの開発は予定しておらず、同社はPA-RISCを段階的に廃止し、Itaniumに移行しつつある。これと対照的に、米Sun Microsystemsではすでに、同社の64ビットUltraSparc IIeプロセッサを使用したブレードサーバを1795ドルで販売している。Sunは2004年には、Geminiプロセッサを搭載した後継モデルを発売する計画だ。

 Benckによると、IBMはこのブレードサーバで価格競争に出ることを予定しており、ローエンドのSun UltraSparcサーバを主なターゲットとしているという。デュアルプロセッサのJS20ブレードの価格は、メモリ512MBで2699ドル、メモリ2GBで4017ドルだ。同システムの最大で4GBのメモリを搭載できるという。

 IBMによると、このマシンの出荷予定日は3月5日になるという。今年2月時点では、同社は2003年中に同マシンの大量出荷を始めると話していた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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