東芝が、携帯電子機器用小型ハードディスクの容量を増大させた。
同社の米国子会社、Toshiba America Information Systemsのストレージ機器部門は5日(米国時間)、同社の1.8インチハードディスクの改良モデル2機種を発表した。それぞれ20GBと40GBのデータを保存できるという。
携帯音楽プレーヤーなどの製品で使用されている1.8インチハードディスクは、ノートパソコンで使用されている2.5インチハードディスクによく似ている。ただし、サイズはクレジットカードほどで、2.5インチディスクよりも軽量で薄型だ。
1.8インチハードディスクは小型で軽量という特徴から、米Apple ComputerのiPodやPDA、携帯GPS機器、小型ノートパソコンなどで活用されている。
今回発表された20GBと40GBのディスクは、同社がすでに発売している5GB、10GB、15GB、30GBの1.8インチハードディスク製品シリーズに追加される。ただし、従来からあった20GBのディスクは、今回発表された新しい20GBディスクに置き換えられる。
「東芝は今後も、1.8インチ製品シリーズにおいて、デジタル音楽や写真、ビデオ、プレゼンテーションなど何でも保存できる大容量ディスクを提供し続けていく」と、同社のハードディスク事業部門責任者、Amy Dalphyは声明で述べている。Dalphyは、同社は需要を満たすため、同ハードディスクの生産量を増大させたとも述べた。
しかし、東芝はこれまで1年以上にわたって1.8インチハードディスク--このシリーズは2002年1月にリリースされた--を生産している唯一の企業だったが、現在では競合会社が現れている。Hitachi Global Storageでは、競合する1.8インチハードディスク製品を提供しているが、30GBや40GBの製品はまだ発売していない。
米Dell Computerでは、同社の新携帯音楽プレーヤーDigital Jukeboxで、容量が15GBまたは20GBのHitachi製ディスクを採用している。
一方、さらに小型のハードディスクも登場している。新興企業の米Corniceは、1.5GBのデータを記録できる1インチドライブを開発した。Corniceによると、十数社の企業が、このドライブをさまざまな製品に採用することを計画しているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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