市場調査会社の米Gartnerによると、米Hewlett-Packardと米IBMが、「可用性(availability)の高い」サポートサービスを提供するという点で、大手コンピュータサーバベンダの中で最も上位にランクされたという。
Gartnerは29日(米国時間)に発表した報告の中で、サーバベンダ9社を、可用性のあるサービスを提供する能力の点から評価した。同社は、可用性の高いサービスを、「先を見越した臨機応変なサポートを提供するサービス」と定義している。「使用可能期間を最大にし、修理などによるOSやハードウェアの予期せぬ使用中断の期間を最小限に抑える」コンサルティングや統合のサービスも含むという。
HPは「企業理念の実現」と「業務遂行能力」でともに1位にランクされ、IBMはそれら2つの項目でともに2位だった。他の企業のうち、Gartnerが「リーダー的存在」と位置付けたのは、Unisys、Stratus Technologies、 Fujitsu Technology Solutionsだった。 Fujitsu Technology Solutionsは今月はじめに、富士通コンピュータ・システムズというさらに規模の大きい富士通の子会社の一部となっている。
「システムの可用性を高いレベルに維持することは、引き続き多くの企業にとって重要な問題であり、関心事でもある。システムのアーキテクチャがますます複雑になり、継続的で高いレベルの可用性を管理することが非常に困難になっているのが、その主な理由である」とGartnerは述べている。
同社は、企業の合併件数の増加やビジネスモデルの変化などの、難しい経済状況によって、さらに問題は難しくなっているという。
「企業理念の実現」とは、将来の汎用性の高いサービスに対する企業の重点項目や投資に関係する。「業務遂行能力」とは、企業がどのように業務を行っているかを、ビジネスや技術の実情や、提供されているサービスについてみているとGartnerは説明している。
HPのサービス陣営は成長を続けており、Procter & Gambleをはじめとする企業との、ITのアウトソースの契約に漕ぎ着けている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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