ロサンゼルス発--米Microsoftは「Longhorn」がいつ登場するかについて明らかにしていないが、同社グループバイスプレジデントのJim Allchinは、暫定的なマイルストーンを一部明らかにし、その間に他のいくつかのWindows製品をリリースすると確約した。
Allchinは、当地で開催中の開発者会議Professional Developers Conferenceの基調講演の終わりに、Windowsのベータ版が来年の夏に登場すると約束したものの、それ以上の具体的な言及は避けた。「この製品がいつ完成するかについて、これ以上の確約はできない」と、同氏は説明した。
業界アナリストは一般的に、Windowsの次期バージョン「Longhorn」の登場時期として2006年を想定している。
いっぽうAllchinは、Microsoft XP Tablet PC Editionの新バージョンを含む、発表予定のいくつかのWindows製品に関しては詳細を発表した。「Lonestar」というコード名で呼ばれるタブレットPC OS(Microsoft XP Tablet PC Edition)の新バージョンは、来年上期に登場予定で、手書き文字の認識機能が「劇的に向上している」という。Windows XPの暫定的なアップデート、Service Pack 2も、同じ頃までに発売を予定している。
Longhornに関しては、Windows XPで起動するアプリケーションはセキュリティ問題を別にすれば、「Longhorn」でも起動すると同氏は説明した。また同社の.Net Framework用に開発されるプログラムも起動するという。それでも、同氏は「Longhorn」の新機能を駆使できるWinFXとXAML(「ザメル」と発音)という新しいツールを用いて開発を行うよう検討してほしいと述べた。
Allchinは、Microsoft会長Bill Gatesに続いて登壇した。Gatesは、同日(米国時間27日)このカンファレンスで、出席者を前に「Longhorn」を初めて披露した。
Allchinは、基調講演で開発者の興味をかきたてようとしていたが、このカンファレンスで配布される「Longhorn」のプレビューバージョンは、まだ開発段階にあると警告した。開発者に対し、プレビューバージョンをメインマシンにインストールしないことや、デバイスをインターネットに接続しないように注意を行った。
しかし、同氏の基調講演は、ほとんど「Longhorn」の可能性を述べることに費やされ、いくつかのサードパーティーによるデモも行われた。Eコマース企業Amazon.com、薬品メーカーMerckやソフトウェア開発のAdobe Systemsの幹部らが、新しいOSのいくつかの可能性についてアイディアを出し合った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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