米Microsoftは22日(米国時間)、同社ソフトウェアに関して、外部者にソースコードへのアクセスを許可するプログラムを拡大すると発表した。
この「shared source」プログラムでは、すでに各国の政府や一部のハイテク企業に対して、同社ソフトウェアのソースコードへのアクセスを認めている。今回、同社はこのプログラムに、いわゆるMVP(Most Valuable Professional)という新たなカテゴリを追加し、Microsoftのオンラインサポートコミュニティに貢献したと同社が認めた人々にも、コードの閲覧を認めていく方針だ。
「私はMVPの大ファンだ。彼らはMicrosoftの顧客を非常によく助けてくれている」とMicrosoftのグループバイスプレジデント、Jim Allchinは声明のなかで述べている。「彼らに、我々の最も価値ある資産であるWindowsソースコードへのアクセスを認めることは、これらの献身的な人たちを我々がどれほど高く評価しているかを示す証である」(Allchin)
Allchinはまた、MVPがMicrosoftのコードをもっと見られるようになれば、「世界中の技術コミュニティにとってプラスとなり、Windowsプラットフォームの利用者全体へのサポート強化につながるだろう」とも述べている。
Microsoftがshared sourceで提供している各種のプログラムでは、一部のソースコードについて、参加者にその閲覧を認めているが、但しそのコードに変更を加えたり、自分のプロジェクトで利用することは認められていない。その点が、開発者がコードの閲覧や変更、そして変更されたコードの再配布を自由に行なえるLinuxなどのオープンソースプロジェクトとは対照的だ。
MVPはすでに、Windows CE .NetやVisual Studio .Netのコンポーネントなど、同社の一部のソフトウェアに関して、そのソースコードへのアクセスを認めている。しかし新プログラムでは、Windows 2000やWindows XP、Windows Server 2003など、Windowsオペレーティングシステム(OS)の中核となるコードにアクセスできるようになる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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