NECエレクトロニクスは10月15日、32ビットマイコン「V850」コア搭載製品の事業を強化する方針を掲げた。2005年度には同コアを搭載したマイクロコントローラとシステムLSIの事業で1000億円の売上を目指すという。
V850は組み込み制御機器に広く利用されており、特に自動車などで使われている。2003年9月に累計出荷台数が2億7千万個を越えたといい、2003年末までには3億個の出荷を予定している。
「特に自動車の中では、マイコンの利用が広がっている。今までマイコンが使われていなかったところに利用されることで、売上が拡大すると見込んでいる」(NECエレクトロニクス 第二開発事業本部 事業本部長の小坂秀敏氏)
NECエレクトロニクスではこの目標に向けて、開発体制を強化する方針だ。同社では現在約150種類のV850コア搭載製品を提供しているが、
NECエレクトロニクス 第二開発事業本部 事業本部長の小坂秀敏氏
また、同社では開発の効率化にも力を入れる。社内の設計環境としてC言語を中心的に採用していくほか、顧客のシステム設計や評価を効率化するよう、リファレンスデザインを用意する。さらに顧客のソフトウェア開発を効率化するため、ミドルウェアやドライバ、開発ツールを提供していくという。
なお、NECエレクトロニクスによれば2002年度のV850コア搭載マイコンの売上高は約400億円で、2003年度は450億円を見込んでいるという。
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