ネットスケープの創業者が出資するネオテリス、日本支社を設立

永井美智子(CNET Japan編集部)2003年09月30日 20時54分
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 米Neoterisは9月30日、日本支社となるネオテリス・ジャパンを設立したと発表した。資本金は1000万円で、全額をNeoterisが出資する。

 NeoterisはウェブブラウザのSSL(Secure Socket Layer)機能を利用して暗号化通信を行い、自宅や外出先などから企業のイントラネットに接続できるSSL-VPN装置を提供している。Netscapeの創業者であるJim Clark氏が出資しているほか、社外取締役も務めていることで注目を集めている企業でもある。

 SSL-VPNは端末側に専用のクライアントソフトをインストールする必要がなく、アクセス回線の制約もないことから既存の環境をそのまま利用できるというメリットがある。

 米国ではSSL-VPNがすでに普及し始めており、米国におけるSSL-VPNの市場規模は2002年で約2000億ドル、2003年には約9000億ドルになると米調査会社のFrost & Sullivanは予測する。国内でもSSL-VPN市場規模は急成長すると予測されており、富士キメラ総研では2003年の国内SSL-VPN市場は13億6000万円、2006年には53億円になると予測している。

米Neoteris社長兼CEO、Krishna “Kittu” Kolluri氏

 Frost & Suillivanのレポートによると、世界のSSL-VPN市場におけるNeoterisのシェアは約36%で第1位となっている。Neoteris社長兼CEOのKrishna “Kittu” Kolluri氏は、同社製品がIntelやAMD、Morgan Stanleyなど幅広い分野で採用が進んでいると説明。現在までに550社以上の導入事例があるという。

 国内ではすでに古河電気工業など約50社がNeoterisの製品を導入しているという。ただし、「そのほとんどはまだ評価利用の段階」とネオテリス・ジャパン カントリーマネージャーの吉田次男氏は説明した。

 製品はすべて代理店を通じて販売する。国内ではマクニカ、高千穂交易のほか、富士通、NEC、NTTコミュニケーションズなどと代理店契約を結んでいるという。

 日本ではブロードバンドが普及しているほか、無線LANやポータブルデバイスの利用が進んでいることから、国内でもSSL-VPNの需要が高いと判断したという。ネオテリス・ジャパンでは今後顧客やパートナーの開拓を進めるほか、日本語での技術サポートなどを担当する。2004年に8億円、2005年に16億円、2006年には32億円の売上を見込んでいる。

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