1980年代後半に登場し、ファミコンブームを作った2大ロールプレイングゲーム(RPG)の「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」。今度はこの2作品が、FOMAブームをもたらすかもしれない。
NTTドコモは9月25日、大手ゲーム会社のスクウェア・エニックスと提携し、同社の第3世代携帯電話であるFOMAの次期モデルでドラゴンクエストとファイナルファンタジーがプレイできるようにすると発表した。FOMAの次期モデル対応iアプリコンテンツとして、両シリーズの第1作目の完全移植版を開発しているという。
FOMAの次期モデルの販売は「今年中は間に合わない。年明けになる」(NTTドコモiモード事業本部iモード企画部長の夏野剛氏)という。ドラゴンクエストとファイナルファンタジーのiアプリ版については、「(ゲームの)開発はすでに着地点が見えており、(FOMAの次期モデルの)発売時には十分間に合うだろう」(スクウェア・エニックス代表取締役社長の和田洋一氏)として、FOMAの次期モデルと同時期に発表されることになりそうだ。
FOMA次期モデル対応の「ドラゴンクエスト」のゲーム画面(クリックすると拡大します) | |
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次期FOMAではスペックが大幅に改良されているといい、iアプリのソフト保存領域やスクラッチパッドのサイズが拡張されている。「今度のFOMAは505iやその次に出ると言われている506iよりはるかに上になる。(iアプリの容量は)505iの倍以上になる」(夏野氏)
「次のFOMAはゲーム業界の人にとっても、携帯ゲーム機として見てもらえるものになった」と夏野氏は自信を見せた。
利用者が最も気になるのはゲームの利用料金とパケット通信料だが、「現在調整中」(和田氏)として詳細は明らかにされなかった。夏野氏は「ユーザーが使いやすい料金をフレキシブルに考えている」と話し、様々な可能性を検討しているという。
ドラゴンクエストは1986年に第1作目が発表され、現在までにシリーズ合計で3000万本が出荷されている人気RPG。ファイナルファンタジーも1987年の登場以来、シリーズ合計4500万本が出荷されている。ドラゴンクエストは旧エニックス、ファイナルファンタジーは旧スクウェアの作品で、両社は2003年4月1日に合併した。
ドラゴンクエストとファイナルファンタジーはそれぞれ第1作目の完全移植であるとしているが、操作性や映像などの点では、携帯電話向けに改良がなされている。明日より幕張メッセで行われる「東京ゲームショウ2003」においてドコモのブース内で展示され、実際に試作版を体験できるという。
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