米Palmのソフトウェア部門、PalmSourceのトップが、米MicrosoftのPocket PC OSを搭載した携帯機器を「退屈なもの」と呼んだ。
Microsoftのつくったリファレンスモデルは強制力が強すぎると、PalmSourceの最高経営責任者(CEO)David Nagelは述べた。
「Pocket PCの市場は、革新的なものがあまり出て来ないという意味で、とても味気ないと思う。Microsoftは、おそらく外観を別にすれば、どのハードウェアメーカーにも、全く同じものをつくることを求めている」(Nagel)
一方、Nagelは、ゲーム機器会社TapWaveや時計メーカFossilを、Palm OSに新たな方向性を与える企業の例として挙げている。
「TapWaveの調査によると、ここ10年くらいの間に、任天堂のゲームボーイのようなゲームで遊びながら成長してきた子供たちが成人し、収入が増え、パフォーマンスの高いゲーム機器を探しているといったケースがたくさんある」と述べた。
Nagelは10日(米国時間)、Palm OS 5の中国語バージョンを発表のために訪れた北京で、CNETAsiaのインタビューに答えた。同OSは、Palmで初めての中国語をサポートする製品だ。
今回の発表は、ライバルのPocket PCが中国本土で使われている簡体字をサポートするOSを出してから、1年遅れとなる。だが、Nagelは出足の遅れをあまり心配していない。
「我々は、世界の他の地域では、Microsoftと充分に渡り合ってきているし、また中国市場もそうなると見ている。Palm OSの米国市場でのシェアは75〜80%といったところだ。Microsoftは、我々とは桁違いの資金を広告に投じているが、それでも、その程度のシェアしかとれていない」(Nagel)
中国語をサポートするバージョンの発売が遅れたのは、中国市場で求められるさまざまな表示モードを動かすソフトウェアが必要だったからだとNagelは説明した。中国語の文字を読み取れるように表示するには、西洋の文字と比べて高い解像度が必要になるが、解像度を高くしすぎるとコストが非常に高くなってしまうという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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