ゲーム機器販売の米Tapwaveは米国時間7月29日、Palm OSを搭載した携帯型ゲーム機、Zodiac(開発コードネーム:Helix)の詳細を明らかにした。
ZodiacはPalm OS 5.2をOSに採用する。パソコンとの同期化が可能で、オーガナイザーとしての機能も備えているが、主な用途をゲームに据えている。ジョイスティックを内蔵し、解像度320×480ピクセルのカラースクリーンを搭載する。また、Bluetoothに対応しており、複数のプレイヤーでゲームを楽しむことができる。
Tapwaveによると、Zodiacの顧客対象は10代後半〜30代前半の消費者だ。なかでも、20代を中核ユーザーと位置づけている。
Tapwaveのマーケティング部門シニア・バイス・プレジデントのByron Connellは、「われわれはエンターテインメント/ゲーム市場に注力している。同市場は昨年、景気の低迷にもかかわらず、20%も成長した」と説明する。
ゲームはIT業界の中で、明るい展望を持つ数少ない市場の1つだ。ソニーは先頃、携帯型のプレイステーション、PlayStation Portable(PSP)を発表しており、フィンランドのノキアも、ハイエンド携帯型ゲーム機、N-Gageを数カ月以内に発表する予定だ。
アナリストらは、これらの新製品の登場が低迷する携帯端末市場を牽引すると見込んでいる。米IDCの調査によると、世界の携帯端末出荷台数は2四半期連続で10%以上減少しており、消費者と企業の両分野とも需要が落ちている。メーカー各社はワイヤレスネットワーキングやGPSなどの新機能を搭載することで、消費者のハンドヘルド離れを食い止めようと努めてきた。
Zodiacの価格は、32MBのメモリを搭載したモデルが299ドル、128MB搭載モデルは399ドル。9月半ばよりTapwaveのサイトで注文の受付を開始し、10月に出荷する予定だ。小売店での販売は来年以降になる。ちなみにTapwaveは、米Palmの元幹部が2001年に創設した新興企業である。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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