市場調査会社の米IDCは、ノート型パソコンの販売および企業のパソコン購入が好調なことから、2003年のパソコン出荷台数の成長予測を2ポイント引き上げた。
IDCは、デスクトップ/ノート型パソコン、および価格が2万5000ドル未満のサーバを含めた、2003年のパソコン総出荷台数が、世界全体で前年度比8.4%、また米国市場で7.2%増加すると予測。ちなみに、今年6月時点の同社の予測は、世界市場で前年度比6.3%増、米国市場で5.3%増だった。
IDCは2日(米国時間)、2003年第2四半期のノート型パソコンの出荷台数は前年度比で22%増加したと発表。また企業が再びパソコンの購入を開始しており、なかでもノート型を選択する企業が多いと述べた。
同社は、2003年の世界のパソコン総出荷台数が1億4820万台に達し、また米国のパソコン市場は、およそ5100万台規模に達すると予測している。
2003年には、よりしっかりとした成長が期待できることから、IDCでは、向こう5年間の出荷台数の伸び率が、再びかなり安定したものになるとして、この数値を修正した。
IDCの新たな予測では、2004年におけるパソコンの総出荷台数は世界、米国市場ともに対前年度比10.2%増で、世界市場で1億6330万台、米国市場で5620万台に達するという。しかし、世界市場における出荷台数の増加予測については、6月時点の同社の予測をわずかに下回っている。
パソコンの総出荷台数は、2004年以降も増加を続け、2007年には2億台を突破するが、それまでの増加率は緩やかなものになっていく。IDCでは、2005年、2006年、2007年の世界市場におけるパソコン出荷台数の対前年増加率を、それぞれ8.8%、7.2%、7.4%と予測する。
2003年のパソコン出荷台数は、最終的に、2001年の5.1%減および2002年の1.5%増から大幅に改善しそうだが、それでも、毎年2桁の増加を記録した1990年代の古き良き時代には遠く及ばない。
IDCの最新の予測に先駆け、米Gartnerでも、同様の明るい予測を発表している。Gartnerは先月、以前に発表した予測を上方修正した。同社は、2003年の世界のパソコン出荷台数が1億6130万台に達し、1億4810万台だった2002年から8%増加するとの予測を出した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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