米Dellは企業向けに、PowerConnectスイッチを使ってコンピュータネットワークの制御・管理を行うソフトウェアの無償配布を開始した。
Dellの新しいOpenManage Network Managerソフトウェアは、企業のIT担当者が数多く存在するDellのPowerConnectスイッチを、リモートコンソールを使って監視・変更できるように設計されている。このソフトはスイッチを10台以上使っている企業にとっては理想的なものだと、Dellでは話している。スイッチとは、ネットワーク上のデータトラフィックの制御に用いるもの。
Dellでは、自社のスイッチ製品に顧客の関心を向けさせるために、このソフトを無償で提供している。同社は、顧客がCisco Systemsのような企業のスイッチとDellのスイッチを比較した際に、コストのかからないソフトウェアのことを覚えていてくれることを期待している。
無料でソフトウェアを配布するというアイディアは、DellのPC戦略の先例に倣ったものだ。同社は企業やコンシューマー向けに、自社PCを売り込む際に無償アップグレードという手を使っている。たとえば、大容量ハードディスクや送料無料のような無料サービスを、最低でも1つは販売したPCにつけるというのが、同社の典型的なやり方だ。
「ネットワーク市場に参入して以来、我々は顧客が負担する所有コスト(TCO)を下げ続けている。最初は、翌営業日に交換したり、無期限のテクニカルサポートをつけた。そして、いまは強力なネットワーク管理ツールとDellのスイッチとを一緒に提供している。しかも、追加料金はまったく無しでだ」(DellのネットワークビジネスディレクターSam Burd)
DellのOpenManage Network Managerソフトを使うことで、IT担当者は同時にいくつかのスイッチ上でソフトウェアのアップデートや設定の変更ができるようになる。これにより、時間を節約でき、それがつまるところ顧客のITコスト削減に役立つはずだ、とDellでは説明している。
ネットワークパフォーマンスの監視や問題の診断、そしてデータのバックアップのスケジューリングも可能なこのソフトは、現在米国の顧客に向けて、同社ウェブサイトから提供されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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