Dell Computerは4月29日(米国時間)、中小規模の企業ネットワーク向けに開発した、スイッチ製品3機種を販売すると発表した。これは、同じ市場を狙うライバルCisco Systemsの一連の動きに追随するもの。
今回発表された製品は、PowerConnect 3324(549ドル)、PowerConnect 3348(1000ドル)、PowerConnect 5212(2000ドル)の3機種で、どの製品もトラフィックの優先順位制御に対応している。これはDell製スイッチに搭載された新しい機能で、基幹系アプリケーションなどの重要なデータや音声パケットのように遅延の許されないデータが検出されると、優先して送出を行うものである。
Cisco Systemsは、全世界での年間売上高が120億ドルに達するスイッチ製品市場で60%近いシェアを占める、Dell Computer最大のライバルである。CiscoのCEOであるJohn Chambersは、2年前にDellが低価格スイッチ市場に参入したことを受けて「足元からの攻撃」と説明している。
DellのバイスプレジデントKim Goodmanは、「新製品は、新たな機能の追加にもかかわらずCisco製品ほど高くはない。われわれは、ライバルの半分以下の価格付けを狙っており、今回のラインアップでもその点は例外ではない」と話す。
スイッチ製品の割安さについては、ポートあたりの単価が、しばしば価格比較の指標になる。Dellでは、同社スイッチのポート単価を100ドルだと説明する。なお、Meta Groupなど業界アナリストによれば、業界一般的にスイッチのポート単価は300〜500ドルあたりが平均値だという。
Ciscoは業界リーダーとしての地位を維持するために、最近になっていくつかの戦略上の変更を行っていおり、そのなかには中小規模市場向け製品を扱うディーラーに対する指示もある。また、2003年3月末には、10万社あまりで使用され同社で最も売れているスイッチ製品Catalyst 6500向けに、大きなアップグレードを行った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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