楽天は9月1日、同社のインターネット・ポータル・サイト「インフォシーク」に、同日からグーグルの検索エンジン「Google」を採用すると発表した。インフォシークがこれまで開発・提供してきた検索エンジンも継続して提供していくとする。
グーグルの検索エンジンは、ウェブページへのリンクの数などを、ページの重要度の指標として計算・分析し、重要度の高い順に表示する「PageRank」機能を特長とする。
一方インフォシークの検索エンジンは、自然文検索などに特徴がある。検索キーワードに直接結びつくページ以外に、キーワード前後の言葉から連想される内容についても検索できる。
楽天では、「これらの2つの検索エンジンを導入することにより、切り口の違う2つの検索結果をインフォシーク内に表示することが可能になる」と説明している。こうした、ポータルサイトにおける検索エンジンのハイブリット化は「国内初の試み」(楽天)という。
ユーザーがGoogleの検索サービスを使う場合は、インフォシークのページ内で「サーチ」を選択して検索を実行する。一方インフォシークの検索エンジン使う場合は、「サーチPlus」を選択して検索を行う。
インフォシークではこうした検索サービスを中心にして、今後もユーザーがより便利に利用できる統合インターネット・ポータル・サイトを目指すとしている。
ちなみに、インフォシークは同日より「Lycos」をインフォシークに統合した新たなサービスを始めている。同社は今年6月3日、同じく楽天傘下の総合ポータルサイトLycosのサービス統合し、9月1日より、インフォシークとLycosのすべてのサービスを「infoseek」ドメインで提供すると発表していた。
インフォシークは2000年12月に、インターネットショッピングモール「楽天市場」を運営する楽天グループの傘下に入っている。一方のライコスジャパンは1998年4月、米Lycosのライセンスを借り受ける形でインターネット総合検索サービスを開始、2002年12月に楽天に買収され、同社の子会社となった。
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