米IBM、米ボーイングから1億6000万ドルのサービス契約受注

 米IBMは、米Boeingと韓国のコスメティック関連企業から、あわせて約2億6000万ドルに上る情報技術サービス契約を獲得した。IBMによるサービス契約の中では最新の受注案件となる。

 IBMは28日(米国時間)、Boeingの全社向け音声通信ネットワークの管理に関して、延長オプションつきの3年契約を受注したと発表した。IBMの見積もりでは1億6000万ドルに上るこの契約は、15万人近くの利用者を抱えるBoeingの音声サービスネットワークをカバーする。

 同時に、IBMは韓国のコスメティック関連企業Amore Pacificとの10年契約を発表した。その契約によると、IBMはAmore PacificのIT基盤を運営・管理する。IBMはこの契約はおよそ1億ドルになると述べている。

 IBMは、この契約の締結以外にも、今年いくつかのサービス分野の契約獲得に成功している。7月には、スイスの電力・オートメーション技術提供企業ABBから、11億ドルに上る10年間のITサービス契約を受注。また8月はじめには、飲料会社の米Diageoから7年間のITアウトソーシング契約を獲得したと発表した。この契約に詳しいアナリストたちは、その契約金額を4億〜5億ドルと見積もっている。

 そして先週の始めに、米Procter & Gambleが、従業員向けサービスの管理に関する複数年の契約について、IBMと独占的に交渉中であると発表した。

 IBMは去年、PricewaterhouseCoopersのコンサルタント部門を買収し、サービス部門を強化した。同社は最近その部門の支払い額が、35億ドルから約39億ドルになったと公表した。金額が上がった理由の一部は、IBMへ移管された資産の再評価による。

 同社は、米Electronic Data Systems、米Accenture、米Hewlett-Packardのような企業と、ITサービス契約獲得を目指して争っている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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