米Sun Microsystemsは遅れていたローエンドサーバ2機種の出荷を再開し、自社の量産製品への関心をかきたてようとしている。
長い間、Sunの売上の大半を占めているのはローエンドのサーバだが、これはデータ保管や処理向けのネットワークコンピュータで、ふつう数千ドル程度のもの。しかし、前四半期の収益悪化を受けて、同社幹部はローエンドの分野をてこ入れの必要がある部分と指摘していた。
ただし、Sunにはいくつか明るい材料もある。同社では、2種類のIntelベースのサーバ、V60xとV65xをリリースし、またIntelおよびAMD双方のx86チップの、もしくは自社のUltraSparcに対応したブレードサーバ用筐体を販売している。
また、V210、V240というデュアルプロセッサ搭載のUltraSparc IIIサーバについては、7月31日(米国時間)に出荷を再開し、米Broadcomの子会社ServerWorksのチップセットの欠陥により引き起こされていた2、3週間分のの出荷の遅れを取り戻し、5000万ドルに上る受注残を解決しつつある。
Sunのビジネスは、米Dell、米Hewlett-Packard、米IBMなどの競合各社から、ますます強い圧力を受けている。これらの企業では、さらに性能の向上したIntel製プロセッサ搭載の製品ラインを展開している。さらに、Linuxの登場が同社への脅威に輪をかけているが、これはSunのSorarisとLinuxがよく似ており、MicrosoftのWindowsと比べても容易にSolarisの代替OSとなるからだ。
Sunは昨年、Intelチップを搭載した同社初となる汎用サーバー、LX50の販売を開始したが、同社ではこの製品がそれほど市場に食い込んでいないことを認めており、その原因のひとつに製品としての終わり間際にあるPentium III Xeonプロセッサを使っていることを挙げている。
同社では、サーバにLinuxかIntelプロセッサ用のSolarisを載せて販売している。同社幹部は顧客がSorarisの業績に惹かれるだろうと主張しているものの、現在はLinuxのほうがはるかに人気が高い。
x86サーバー製品の拡張に向けた選択肢には、4wayno Intelサーバをリリースすること、およびUltraSparc同様64ビットであるAMD製Opteronプロセッサをサポートするという2つが考えられる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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