全世界での携帯電話利用者は、今後数年間で倍増するが、ただし成長率は急激に低下--このような調査結果が新たに報告された。
「いまから2007年まで、毎年1億8600万人の携帯電話新規加入者が見込まれており、全世界ではあわせて20億人が携帯電話を持つことになる」。調査会社の米In-Stat/MDRは6日(米国時間)に発表した報告のなかで、こう述べている。利用者総数は現在の倍となるが、平均年間成長率は現在の半分以下となる。
「今後5年間で、全世界の携帯電話加入者の増加率は急激に減速する。この成長率の壊滅的な低下を懸念して大騒ぎとなっていることも事実だが、それでも今後5年間であわせて9億3100万人以上の新規加入者が見込まれている」と、In-Stat/MDRの上級アナリスト、Ken Hyersは述べている。
特に中国をはじめとする東南アジアや、アフリカ・中東などの事実上未開拓の市場が、今後2、3年間でもっとも加入者が増える。しかし、現在すでに人口の70%以上が携帯電話を所有している西ヨーロッパなどの地域では、新規加入者は途絶えると、Hyersは予測している。
この調査結果は、Nokiaが発表した業界動向の予測と、ある程度まで一致している。フィンランドの携帯電話機メーカーで、市場のリーダーであるNokiaは、2005年までに全体で16億台の携帯電話が販売されると予測しており、これはIn-Stat/MDRによる予測とよく似た成長率である。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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