米Microsoftは米国時間7月24日に幹部役員の再編成を発表する予定だ。全事業部門にわたる財務管理を改善するのが狙いとみられる。同社最高経営責任者(CEO)のSteve Ballmerは、財政業務の多くを、個々の事業部門のCFOに委譲する。米Wall Street Journal誌が23日に報じたもの。
新たな体制では7人のCFOが、それぞれWindows、サーバソフトウェア、モバイルソフトウェア、オフィスソフトウェア、ビデオゲーム、ビジネスソフトウェア、MSN部門を監督する。同誌の報道によると、Microsoftは米Walt Disney、米Hewlett-Packard(HP)、米McKinsey、米Exxon Mobilなど社外から企業幹部を招き、新CFOに任命する計画だ。Ballmerは、CFOのJohn Connorsと共に、各部門のCFOたちを統括する。
この動きは、Microsoftが必ずしも期待に応えていないという批評家や投資家たちの批判への対策という可能性もある。また、Microsoftは昨年の業績発表の際、各事業部門の業績を細かく調査し、責任者の職責を拡大すると発表していた。
Microsoftはこのほかにも、先月から経営上の新戦略を次々に打ち出している。最近では、従業員へのストックオプション報酬を廃止し、代わって株式そのものを支給する方針を発表。また、巨額の現金保有高を減らすため、投資家たちに一時配当金を支払う計画があるという噂もある。なお、Microsoftは「24日の発表では、幹部役員の再編成以外にも新戦略を発表する可能性がある」と示唆している。
今回発表予定の戦略を肯定的に受け止めている業界アナリストもいる。米IlluminataのGordon Haffは「財務管理の再編により、Xboxビデオゲーム機事業など、停滞している部門の業績を改善できるかもしれない。財務責任を各部門に負わせることで、サーバソフトやビデオゲームなどそれぞれ異なる事業で、独立して運営にあたるべきだということを認識するだろう」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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