DVDソフトウェアデベロッパーの米321 Studioは、6つの新しいアプリケーションを売り出す準備を進めているが、このなかには米国で論争の的となっているデジタルミレニアム著作権法(DMCA)に関連して、現在裁定待ちの状態にあるDVDコピーソフトの拡張バージョンも含まれている。
321 Studioは、ユーザーがバックアップを作成するためにDVDムービーをコピーできる機能を持つDVD X Copyソフトウェアについて、現在裁判所の判断を待っているところだ。もし同社に不利な裁定が下されることになれば、同ソフトウェアの新バージョンでは、DVDムービーを解読しコピーを可能にする「リッパー」モジュールを省いて出荷されることになるという。
また、その他の新製品としては、標準DVビデオとMPEG-2およびMPEG-1フォーマットとの間で、相互のフォーマット変換を可能にするDVD編集とオーサリングアプリケーションがある。さらに、同社はMicrosoft PowerPointを変換するアドインや、損傷ディスクや欠陥ディスクからのデータ修復を可能にするCD/CDRW/DVDユーティリティも開発している。
これらの製品範囲の拡大は、不利な裁定が下された場合に備えてなされたものだ。321 Studioに不利な裁定が下されれば、DVD X CopyとDVD Copy Plusソフトウェアを根本的な部分から変更しなければならないため、同社の主要なビジネスは打撃を受けることになると、取締役のRob Semaan氏は述べている。
321 Studioは、あまり例のないことだが、先手を打って、DVD Copy Plusが合法であると法廷が宣言するようにとの申し立てを行った。同社幹部は、映画スタジオ代表者がDVDコピーソフトメーカーを訴える計画があるということを取り上げ、また321 Studioにも言及している新聞記事を読み、この4月に申立申請書を提出することにした。
この裁判の行方は、ソフトウェア開発者や映画業界だけでなく、エンタテインメント製品の使用に関してますます複雑化する規則に直面するコンシューマにとっても、気がかりなものだ。
321 StudioのSemaanは、自社のソフトウェアは海賊行為を助長するものではなく、資産保護の手助けをするものだと断固主張している。彼の主張は、テープやCDのバックアップコピーを作ることが合法であるなら、DVDをコピーすることも同じではないか、というものだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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