米Microsoftの「Windows NT 4.0 workstation」オペレーティングシステムを利用している同社顧客へのサポート終了期限が迫っている。
発売から7年が経過した同オペレーティングシステムは、Microsoftによる電話サポートが6月末で終了する。顧客に残された方法はオンラインで情報を検索し、自分で問題を解決するしかない。これまで、ワシントン州レッドモンドの同ソフトウェアメーカーでは、このオペレーティングシステム向けに有償契約(「延長」)電話サポートを提供し、必要なセキュリティパッチの開発を続けてきた。
ただし、サーバ版のNT 4.0を利用しているユーザーにはもう少し時間の余裕がある。先に報じられたように、同オペレーティングシステムの延長サポートは2004年末まで有効となっている。延長サポートでは有償契約サポートが提供されるほか、「ホットフィクス」と呼ばれるセキュリティパッチの提供が継続される。
Microsoftでは、NT 4 Serverのサポートも今年の同じ時期に終了する計画だったが、1月になってこの期限延長を明らかにした。同社は当時、サーバカスタマーの4分の1以上が'96年デビューの同OSを運用しているとしていた。
同社では、NT 4.0 Serverのユーザーが今年初めにリリースされた新しいOS、Windows Server 2003オペレーティングシステムに移行してくれることを期待している。
Microsoftは一方で、セキュリティ関連の修正を行い、USB 2.0およびワイヤレスインターネット接続機能のサポートを追加したWindows 2000ソフトウェアの改良版を、26日にリリースした。
また、Windows 98を使用している顧客にも終了期限が迫っている。同製品の延長サポートは来年1月15日に終了する。
Microsoftは新しいオペレーティングシステム(Windows 2000 ProfessionalおよびWindows XP)でサポート期間のさらなる延長を発表している。2002年10月以降にリリースしたシステムソフトウェア向けの新しいガイドラインによると、OSの一般発売後5年間はメインのサポートを提供し、その後2年間は延長サポートを提供するという。
Microsoftはオペレーティングシステムのサポートスケジュール表を、ウェブWebサイトで公開している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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