米Hewlett-Packard(HP)は、同社のLinuxサーバ用ソフトウェアの選択肢に、SuSE Linux製ソフトウェアを追加することになった。
独SuSEは26日(米国時間)、米Intel製プロセッサを搭載したHPサーバで、SuSE Linux Enterprise Server 8の提供を開始すると発表した。
顧客は以前から、HPサーバ用オペレーティングシステム(OS)としてSuSEのLinuxを購入することはできた。今回新しいのは、昨年11月にリリースされた最新版SuSE Linux Enterprise Server 8がプレインストールされる点だ。契約の対象となるのは、主にIntelのXeonチップをベースとするHPのProLiant製品シリーズと、Itaniumチップをベースとするサーバ。またHPは、同OSがプレインストールされたサーバを購入した顧客に技術サポートを行なう、とSuSEは声明のなかで述べている。
HPとSuSEの提携を深める今回の契約は、Linuxベースのサーバの信頼度が一般的に高まっていることを反映している。企業や教育機関、政府機関などでLinux OSの普及が深まるにつれて、Linuxサーバの売上は増加の一途をたどっている。
今回の契約は、HPが3月にSuSEのライバルRed Hatと結んだ契約と同様、Compaq買収後のHPとの提携関係を更新するもの。SuSEの広報担当Joe Eckertによると、SuSEはCompaqと「一般的協力」契約しか結んでおらず、特別な契約のもとでしかSuSEのソフトウェアはインストールされなかったという。またCompaqとは、共同マーケティング活動も行なわれていなかった。
HPは電話での顧客サポートを担当するが、最も重大な「レベル3」事項にはSuSEの技術者が対処する、とEckertは述べた。
HPでは、Red Hatとの提携によるLinuxソフトウェアのほかにも、さまざまなLinuxの選択肢を提供している。またHPは、UnitedLinuxコンソーシアムのLinuxバージョンが同社サーバで稼動することも保証した。UnitedLinux版のLinuxは、SuSEのソフトウェアをベースとしたもので、日本のTurbolinuxや、ブラジルのConectivaでも使用されている。
SuSEなどのLinuxソフトウェア開発会社にとって、HPとの密接な提携は大きな意味を持つ。また、Linuxソフトウェア会社がOSを提供することで、サーバメーカー側も利益を得ている。サーバ売上全体からみればまだ少ないものの、Linuxサーバの売上は着実に伸びている。たとえば調査会社米IDCによると、今年第1四半期のLinuxサーバの売上は、前年同期比35%増の5億8300万ドルに達している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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