2002年の世界市場のサーバ出荷台数はわずかに増加した。Hewlett-Packard(HP)が首位の座を獲得した。
市場調査会社Gartnerの最新調査によると、2002年の世界サーバ出荷台数は前年の440万台から4%増加し、460万台に達した。世界のサーバ市場はわずかに成長しているものの、依然として景気低迷の影響を被っている。
トップを飾ったHPは140万台近くを出荷し、30%の市場シェアを獲得した。2002年5月にCompaq Computerと合併した同社は、2002年の合計売上高が4.6%減少したが、出荷台数でDell Computerをはるかに凌いで首位の座を堅守した。同社は合併後、Intel製プロセッサベースのサーバについて、Compaqの「ProLiant」の製造を続行し、自社の同サーバ「NetServers」の製造を徐々に取りやめる方針を決定した。これが奏功したといえる。なお同社は、2002年第4四半期の世界パソコン市場で、Dellから首位の座を奪還している。
第2位のDellの出荷台数は前年比約19%増の85万1000台。シェアは2ポイント増加し、約19%となった。
IBMは出荷台数が前年比1%減の65万8000台で、第3位につけた。市場シェアは前年より約1ポイント低下し14%。
Sun Microsystemsは市場シェア6%で第4位。出荷台数は前年比7%増の27万7000台。Dell以外で出荷台数が増加した大手メーカーはSunだけだった。
第5位のNECは、出荷台数が前年比2.5%減の10万4000台で、市場シェアは2.2%。その他の小規模メーカーの合計出荷台数は130万台で、市場全体の約30%を占めた。
地域別ではアジア、米国、欧州のほとんどの地域で出荷台数が増加したが、売上高はこれに比例して増加したわけではない。これは、市場がより低価格の機種に移行していることを示している。Gartnerは、2003年に低価格のIntelベースのサーバがハイエンド向けUNIXサーバの売上高を初めて上回る、との予測を最近発表したばかりだ。なお、米国でのサーバ出荷台数は2001年の171万台から、約14%増の195万台となった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス