Linuxのディストリビューター4企業が設立した団体UnitedLinuxが、デベロッパー向けサイトを発表した。米国時間1月23日にLinuxWorld Conference and Expoで明らかにしたもの。
Developer's Zoneと呼ばれる同サイトは、UnitedLinuxをベースにしたLinuxディストリビューション向けソフトウェアの開発とテストを支援する。プログラマー同士が意見交換できるメーリングリスト、ウェブ上でプレゼンテーションを実施する機会、オープンソースだけでなくプロプライエタリーのプログラムツールの一覧、米IBMの評価版ソフトウェアなどを提供する。
「Developer's Zoneにより、ソフトウェアやハードウェアベンダーは従来ほど複雑な手順を踏むことなく、自社製品がUnitedLinuxに対応していることを保証できる」(UnitedLinux)
UnitedLinuxは、Linuxディストリビューションで優位に立つ米Red Hatに対抗すべく、米SuSE、米SCO Group、米Turbolinux、ブラジルの Conectivaが2002年に結成。同団体の技術パートナーには、米Hewlett-Packard(HP)、IBM、米Advanced Micro Devicesといった大手企業が名を連ねる。
HPは先週、技術パートナー契約を結んだばかりである。HPのLinuxプログラム部門ディレクターのJudy Chavisは、「統一的なLinuxを採用することで、顧客向けのサポートが簡素化する」と述べた。HPは今後、同社のサーバとUnitedLinuxの互換性確保に取り組む。なおHPは、Red Hat製Linuxディストリビューションもサポートしている。ちなみにHPでは、2002年のLinux関連製品による売上高が20億ドルにのぼったという。
またUnitedLinuxは、LPI(Linux Professional Institute)との提携も明らかにした。UnitedLinuxを搭載したサーバの管理者に技術認定を与えるプログラムを実施する。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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