HP、データストレージシステム管理支援サービス5種を発表へ

 米Hewlett-Packard(HP)は24日(米国時間)、企業の複雑なデータストレージシステム管理を支援する新サービス5種を発表する。

 そのなかの1つ「Storage Area Management Solution」は、より効率的なストレージリソース管理の提供を目指しており、「Data Sanitation」は廃棄されたストレージ機器から、機密情報を取り出せないようにする。また、その他のサービスでは、それぞれデータ複製や障害回復、ストレージシステム評価を行う。

 この最後のストレージシステム評価サービス「Storage Optimization Assessment」では、HPのコンサルタントが企業のストレージ容量やパフォーマンスの分析、ストレージシステムの大規模な見直しに関するアドバイスをの提供などを行う。

 市場調査会社IDCのストレージサービス担当アナリスト、Doug Chandlerは、HPが評価サービスを行う上での課題は、顧客に同社が客観的なアドバイスを提供できるという確信を抱かせられるかどうかだ、と指摘。「自社のストレージ製品を販売することだけが目的ではないと、顧客に思わせることが出来れば、このサービスは成功するだろう」(Chandler)

 各企業がIT予算を切り詰めるなか、複雑極まる情報技術システムの管理支援サービスは、ハイテク企業にとって利益が見込める分野だと、IDCでは今年の早い時期に指摘していた。ハード機器に比べ、サービスやソフトはデータストレージ企業にとってより有望な分野と見られている、とIDCのChandlerは語る。IDCの予測によると、世界のストレージサービス向け支出は、2002年の212億ドルから2007年には289億ドルにまで増大し、年複利成長率は6.4%に達するという。

 HPは、評価支援サービスを自社製品の販売とは別に提供していきたい考えだが、いくつかの新サービスは同社の製品と密接に関連している。例えば、Storage Area Management Solutionは、同社のストレージエリアネットワーク管理ソフト「HP OpenView Storage Area Manager」を購入した顧客向けのサービスだ。このソフトは他社のストレージ機器製品もサポートしている。

 新データ複製サービスでは、同社の「Continuous Access」と「Business Copy」という2つの技術を使用する。Business Copyによりストレージ機器内でデータのスナップショットの撮影が可能になり、またContinuous Accessにより、リアルタイムでデータの遠隔複製が可能になる。

 Data Sanitationサービスはシステムのアップグレード、連結、ストレージプラットフォームの変更を行った後に、機密データをハードウェアから削除することにより、企業の情報セキュリティの改善を図ることを目的としている。また「Disaster Tolerant Management」サービスはデータストレージだけでなく、設備、サーバコンピュータ、ネットワーク、アプリケーションの管理も行う。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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