「やっぱ、もう少し」: Gnutella作者、結局AOLに居残りの模様

 Nullsoftの創立者でGnutellaの開発者として名高いJustin Frankelが、結局America Onlineに留まることになるかもしれない。

 勤め先のAOLを辞めたいと匂わせてから数週間を経て、このGnutellaの生みの親とAOLとは和解に達した模様(但し、当分の間かもしれない)。 Frankelは米国時間21日に、自分のウェブログで、人気の高いNullsoft製のデジタルメディアプレーヤー、Winampの最新バージョンが今年後半にリリース予定であり、この開発に取り組むためにAOLに留まるだろうと語った。

 「仕事に戻ってからしばらく経つが、その間仕事に関するいろんなことを整理していた」と、彼は自らのWebサイトにポストしたメモに記している。「Winamp 5をリリースすることになって、少なくとも今は満足している。その後どうなるかを見るつもりだ」(Frankel)

 6月初めに、AOLがNullsoftのWebサイトから、同社の新プログラムであるWasteへのリンクを削除した後、 Frankelは「AOLなんて辞めてやる」と脅しをかけた。Wasteは、最大50人のユーザーがプライベートで安全なピアツーピア(P2P)のネットワークを形成し、ファイルを交換したり、リアルタイムでコミュニケーションを行うことができるというもの。AOLは、Wasteをサイトから引っ込めた理由として、著作権侵害の可能性を挙げていた。

 FrankelはNullsoft創立メンバーの1人で、彼の開発したWinampは無料でダウンロードできるMP3プレーヤーのなかで、最も人気の高いアプリケーションとなっている。AOLは1999年にNullsoftを買収し、2001年にはWinampのコードを同社のオンラインサービス用メディア プレーヤーに組み込んだ。

 しかし、Winampの最新のバージョンであるWinamp 3は、開発者およびユーザーから「かさばりすぎる」との苦情が出されたため、Nullsoftでは公開を中止した。現在は古いバージョン(バージョン 2.x)がプロモートされており、 バージョン2と3の要素を組み込んだWinamp 5のリリース準備が整うまでの間つなぎになっている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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