世界半導体IP市場:2002年の売上高は前年比4.7%増の9億3380万ドル

 米Gartnerが行った調査によると、2002年の世界半導体IP(設計資産)市場は、半導体業界全体よりも早いペースで成長した。

 2002年における世界半導体IP市場の売上高は9億3380万ドルで、前年の8億9150万ドルに比べて4.7%増加した。これに対し、チップそのものの売上高は1.9%の成長にとどまった。ただし、チップの売上高は、半導体IP市場の売上高よりはるかに大きく、ゆうに数十億ドルを超える。

 2002年における世界半導体IP市場の首位は英ARMが維持した。ARMの売上高は1億8490万ドルで、前年の1億6800万ドルから10.1%増加した。ARMは売上高ベースのシェアを19.8%占めており、同社の設計をベースにしたチップは世界中の携帯電話で多く使用されている。

 米Rambusは、売上高が1億730万ドルから9740万ドルに減少したが、シェア10.4%で引き続き2位をキープした。Rambusは当初、高速メモリの設計を手がけていたが、最近はチップ間インターフェースの開発に主軸を移している。

 急成長をみせた上位企業には、3位の米Synopsys(前年比62.7%増)、4位の英TTP Com(同46.8%増)、7位の米Artisan Components(同57.2%増)、10位のMonolithic System Technology(同162.1%増)などがある。

 半導体IP企業は、半導体メーカーに設計や特許技術をライセンス供与し、半導体メーカーがこれらの設計や特許を利用して、自社ブランドの半導体を製造し、販売する。通常、半導体IP企業は、設計や特許技術の使用を許可するライセンス料と、設計や特許技術を使用した製品の出荷に課されるロイヤリティから収益を得ている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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