米Intelは、エルピーダメモリの無議決権株式の取得を通じて、エルピーダメモリに対し約1億米ドルを出資する内容の合意書に署名した。エルピーダメモリが6月3日に明らかにしたもの。
両社の見込みでは、資産の適正評価手続きの完了、内部および関係当局の承認、他の投資家からの追加資金調達などの実行条件が予定通り満たされた場合、出資は年末に行なわれるという。
今回提案された出資金を始めとする調達資金は、エルピーダメモリ広島工場の300mmウエハとサブ0.11μプロセス技術によるDRAM生産能力の増強に充当する予定という。
加えて両社は、複数年にわたる新たな契約にも署名した。この契約には新しいDRAMアーキテクチャの開発に必要とされるロードマップについて情報交換を行う計画などが含まれているという。ただし両社の合意の詳細については明らかにしていない。
エルピーダメモリは、世界5位のシェアを持つDRAM製造メーカ。1999年12月20日にNECと日立製作所が合弁会社として設立した。
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