Intelが、Centrinoノートパソコン用チップシリーズに磨きをかけた。
同社は予想通り6月2日(米国時間)に、クロックスピードを高速化した新Pentium Mプロセッサー3種を発売した。価格は従来のバージョンのまま据え置きとなっている。
3月に発売されたPentium Mは、IntelのCentrinoシリーズの要となるチップで、パソコンメーカーがワイヤレスネットワーク対応ノートパソコンを構築しやすいように設計されている。CentrinoシリーズにはPenitum Mのほか、Intel 855チップセットと、ワイヤレスネットワーク接続のためのPro Wireless 2100 802.11bモジュールが統合されている。
同社はノートパソコン用チップ製品の需要が高いこの時期に、Penitum Mの高速化と新ソフトウェア追加によって比較的新しいCentrino製品を強化し、売上に弾みをつけたい考えだ。
新Pentium Mの最速クロックスピードは1.7GHz。同社がいままで販売していたPenitum Mチップの最高速度は1.6GHzだった。またインテルは、それぞれ1.2GHzと1GHzで稼動する、低電圧、超低電圧Pentium Mチップも発売した。通常のPentium Mよりも消費電力が少ないこの小型ノートパソコン用バージョンは、従来はそれぞれ1GHzと900MHzのスピードで提供されていた。
Centrinoシリーズには、ワイヤレスネットワークの場所確認や接続のためのアプリケーションが同梱されている。Intelは2日、この中のIntel Pro Network Connectionアプリケーションを今月中にアップグレードすると約束した。新バージョンでは、新たな無線LANセキュリティ規格Wi-Fi Protected Access(WPA)がサポートされる見込み。
Pentium MやCentrinoチップシリーズは、まだ非常に新しいにもかかわらず、今までに数々のパソコンメーカーが採用し、さまざまなノートパソコンを生産している。Intelが数えたところによると、Pentium MとCentrinoを搭載したノートパソコンは、現在58機種発売されており、今年末までに125機種に増える見込みだという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」