米インテルのCentrino、ついに正式デビュー

 米Intelは米国時間3月12日、ノートパソコン向けの無線技術、Centrinoを正式にリリースした。パソコンメーカー各社も同日、Centrinoを採用したノートパソコンを一斉に発表している。

 Centrinoは、低消費電力のPentium-Mプロセッサ、855チップセット、Wi-Fiチップで構成する。Pentium-Mプロセッサの動作速度は900MHz〜1.6GHz。従来のPentium 4-M搭載パソコンでは約3時間だったバッテリー駆動時間を、「5時間以上に延長できる」(Intel)。また、簡単に無線ネットワークに接続できるのが大きな特徴だ。

 プロセッサやチップセットを組み合わせたCentrinoの価格は292〜720ドル。Pentium-Mプロセッサ本体の価格は209〜637ドルとなっており、Pentium 4-Mの同等モデルと比較した場合、100ドル以上高くなる。

 IntelはCentrinoに大きな期待を寄せており、3億ドルのキャンペーン費用を投じている。Intelの会長のAndy GroveはCentrinoを「当社にとってPentiumに次いで重要」と語っている。

 Intelの最高経営責任者(CEO)のCraig Barrettは「ユーザーは無線モバイル技術を利用する準備ができている」と述べた。「多くの人が移動時にノートパソコンを携帯し、(回線をつなげようとして)モジュラージャックを探している。Centrinoで我々が実現したいのは、その代わりになる接続手段の提供だ」(同氏)。

 調査会社の米Gartnerは、2005年までに、公共無線LANでウェブアクセスを提供する「ホットスポット」の利用者が4400万人に達するとみる。さらに商用ノートパソコンの80%がワイヤレス対応になると予測している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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