米Intelは米国時間4月1日、ノートパソコン向け無線技術Centrinoの構成部品であるワイヤレスアダプタのPRO/Wireless 2100 LAN MiniPCIを、スタンドアローン製品として出荷することを発表した。
同アダプタは802.11b仕様を基盤にしており、データ転送速度は11Mbps。ワイヤレス接続に必要なソフトウェアやパッケージをすべて備え、Intelが開発した802.11b MAC対応のチップ、Intelと米Symbol Technologiesが共同開発した802.11bベースバンドチップ、オランダのPhilips Semiconductor製802.11b無線チップから成る。また、米Texas Instrumentsの技術も採用している。
1000個出荷時の単価は約40ドル。Centrinoの部品としての価格は25ドル前後だ。
Intelはワイヤレスネットワークへの対応がプロセッサ製品の差異化のカギを握ると考えており、Centrinoのマーケティングに3億ドルを投じる。Wi-Fiチップの価格は急落しているため、Wi-Fiチップメーカーが採算を取るのは困難だが、Centrinoに対する主要ノートPCメーカーからの反応は良好で、幸先の良いスタートを切ったといえる。
Wi-Fiチップ市場では、米Atherosや米Broadcom、米Intersilなどのチップメーカーが市場をリードしている。IntelのスポークスマンTom Pottsが「これは長期戦であり、今後数ヶ月くらいで勝負が決まることはないだろう」と述べるように、Intelは時間をかけて追い上げる方針だ。同社ではさらに、今年中盤には802.11a/bチップを、後半には802.11a/b/gチップをリリースする予定である。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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