米Gartner Dataquestが米国時間5月20日に発表した調査結果によると、2002年のデータベース市場で米Microsoftがシェアを大きく伸ばしたことが明らかとなった。
企業のIT投資抑制により、データベース市場の売上高は減少している。2002年のリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS:Relational Database Management System)の市場規模は66億ドル。そのうち、新規ライセンスによる売上高は前年比7%マイナスの約4億9500万ドルだった。
Microsoftは2002年のWindows/UNIXデータベース市場で第3位(約23%)のシェアを獲得した。同市場のシェア第1位はOracleの42%、第2位はIBMの24%。Microsoftの同市場における売上高は、前年比17%増と、大幅に増加した。
Gartner DataquestのアナリストはMicrosoftのシェア拡大について、「データベースソフトウェア購入者のコスト意識が高まったことと、さらに同社のSQL Serverデータベースの拡張性が改良されたことが要因」と語る。同社のデータベースソフトウェアはIntelサーバで動作する上、ハイエンド向けUNIXサーバと比べて全体的に低価格だ。
2002年の新規ライセンス売上高ベースのRDBMS市場で、IBMのシェアは前年比2%増の36%となった。これに対し、Oracleは前年には40%近くあったシェアが、2002年には約34%まで低下し、売上高は20%下落している。第3位はMicrosoftの18%で、第4位は米NCRの2.7%。残りの7%は複数のデータベースベンダーが分け合う形となっている。
米Oracleは新規ライセンス売上高ベースのデータベース市場で長年王座を死守してきたが、今回はIBMにトップを明け渡す結果となった。OracleはWindows/UNIXデータベースの大半を販売しているものの、IBMはzSeriesメインフレームサーバ向けのDB2データベースで順調に販売を伸ばしたため、今回のトップ入れ替えが起こったという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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