楽天は2月20日、2002年度(2002年1月〜12月)決算と第4四半期(2002年10月〜12月)の業績進捗状況を発表した。2002年度の売上高は45.9%増の98億9400万円となった。営業利益は同58.9%増の25億5000万円、経常利益は同59.2%増の22億4100万円、純損失は32億7600万円。
同社はポータル事業者へのショッピングコンテンツのOEM供給など、サイト内の流通額拡大を図っていた。また、それまでの課金制度に加え、4月からは従量課金制度を導入した。2002年度はこれらが功を奏し、増収、営業増益、経常増益を達成した。しかし、同社は第4四半期中にライコスジャパンなど4社を買収して連結子会社としており、これらに伴う33億円の償却や、投資有価証券の減損処理に関連した特別損失10億円を計上したため、最終赤字となった。
なお第4四半期の業績は、売上高が前年同期比53.2%増の29億3600万円、営業利益が同87.9%増の8億1800万円、経常利益は同27.6%増の8億1100万円。純損失は22億8500万となった。
同社は第4四半期においても流通総額の拡大に注力したほか、楽天市場ではリピート率向上を目的とした「楽天スーパーポイント」を導入、「今後の成長が期待されるフリーマーケット分野でも利用者数、出品数の増加に取り組んでいる」(同社)。
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