米Dell Computerは米国時間1月13日に、デスクトップパソコンを使用した中規模から大規模の小売店向けPOS(point-of-sale)システムを発表した。ニューヨークで開催中のNational Retail Federation's Convention and Expoで明らかにしたもの。
発表したのは、デスクトップパソコンOptiplexとタッチスクリーン、バーコードスキャナー、レシート用の転写プリンターを組み合わせた電子キャッシュレジスター。1台の価格は1794ドルから。衣料品メーカー米Wet Sealが、米国内588店舗に1100台の同POSシステムを導入する予定だという。
POSシステム市場参入には、Dellが得意とするビジネス戦略を用いる。すなわち、商品の市場がある程度でき上がった時点でDellの製造プロセスを利用し、競合他社より安く商品を提供することでシェアを席巻する方法だ。「(POSシステムの提供は)今まで企業に提供してきたサービスの延長線上にある」(Dell)
Dellはここ数四半期、消費者向けパソコンやノートパソコンの販売に力を入れ、パソコンビジネスの拡大に努めてきた。しかし、POSシステムで先行している米IBMや米NCRの牙城を崩すのは難しい。安価な製品提供に加えて、既存のハードウエアとソフトウエアとの互換性向上を図るといった工夫が必要となる。
そのため同社は、米Retek、米AutoGas、米GERS,米MSS Globalなどのソフトウエア企業と提携して、販売業務、在庫管理、支払い、経理、顧客デーなどの店舗業務の自動化を実現するソフトウエアの開発にも着手する。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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