不動産情報検索サイト「HOME'S」を運営するネクストの株価が2008年10月を大底に上昇を続けている。株価式市場全般の低迷に逆行する動きであり、その力強さが小型株関係者の間で注目を集めている。
ネクストの属する不動産業界は国内景気の悪化と市況の低迷、さらに金融機関の態度硬化などを受けて上場企業にも倒産する企業が続出。業績を悪化させる企業が続出する中でネクストは業績好調が続く。2009年3月期が連結売上高88億9100万円(前期比19%増)、経常利益は9億1400万円(同27%減)と増収減益の見込みだが、これは先行投資が主な要因。このほど発表した1月の月次動向では加盟店数、掲載物件数とも順調な拡大を続けている。
不動産市況が低迷する中でも順調な背景には、消費者が購入に慎重になっていることが挙げられる。これは価格比較サイト運営のカカクコムが業績を急拡大させているのと同じ理由。購入前に念入りな調査を行うようになってきたため、サイトの利用者が増加している。ネクストは不動産市況の低迷を追い風に業績を拡大させている格好だ。
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