ケータイでもAjaxライクな地図表示を--NTTレゾナントとユーリテクノスが実証実験

永井美智子(編集部)2007年07月20日 17時39分

 NTTレゾナントはモバイルgooにおいて、携帯電話上で地図をスクロール表示する実証実験を7月18日から開始した。ユーリテクノスが持つ携帯電話向け画像処理技術を利用した。

 既存の地図画像をFlashLiteに自動的に変換して表示する。これまで地図を移動させる場合にはページを遷移する必要があったが、FlashLiteを利用することで上下左右にスクロール表示させることが可能となり、小さい携帯電話の画面でもストレスなく大きい地図を閲覧できるようになる。

モバイルgoo 実証実験の地図の画面。数字キーで上下にスクロール可能だ

 ユーリテクノスは1999年に創業したベンチャーで、モバイルサイト向けの拡大機能付き画像変換技術を持つ。これを活用して、NTTレゾナントがgoo地図で利用していた地図画像をFlashLiteに自動変換し、高精細な地図画像を携帯電話でも表示できるようにした。

 FlashLiteを利用するため、専用アプリケーションは不要で、利用料金は無料。実験期間は3カ月の予定だ。実証実験では、ユーリテクノスの持つ携帯電話向け画像自動変換技術の有効性を確認するほか、操作性に関するユーザーニーズを把握し、ほかのサービスへの適用が可能かを検証する。

 ユーリテクノスの画像自動変換技術は、携帯電話の機種を自動判別し、JPEG、GIF、PNG、BMP、TIFなどの画像ファイルをFlashLiteに自動変換し、全ての携帯電話機種の画面サイズに適切なサイズで出力できるという。このため、あらかじめ携帯電話向けにサイズなどを変換する必要がない。また、FlashLite非対応の携帯電話に対しては自動的にHTMLモードで表示するという。画像内は自動的にリンクを埋め込むことも可能なため、地図上に店舗情報へのリンクを表示したり、商品画像カタログから詳細情報ページへのリンクを表示するといったことができるという。この画像変換技術と表示システム技術は、ユーリテクノスが特許を出願中だ。

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