ある新興企業が、ブレードサーバへの従来のアプローチを一変させることを計画している。それには、マジックで使うような煙と鏡ではなく、光と鏡を使う。
Lightfleetはこの7年間、ブレードサーバ内のさまざまなサーバノード同士を接続するのによく使用されるケーブルやスイッチに取って代わるものとして、光信号を使う技術の開発に取り組んできた。そして、同社は2009年12月、その第1号機をMicrosoft Researchに提供した。
このLightfleetの第1弾製品には、「Beacon」という開発コード名が付けられている。Beaconは32のノードで構成されるサーバで、Intelのデュアルコアプロセッサ、市販の標準的なディスク、メモリ、ストレージが1つのパッケージに収まっている。サーバラック内での高さは約16インチ(約40.6cm)。サーバ用語で言うところの9Uだ。
従来のものと異なるのは、各ノードが別のノードと通信する方法、いわゆるサーバ内の相互接続だ。コンピューティングにおける最も魅力的な要素と見なされることはあまりないが、サーバの動作速度だけでなく、データセンター全体が使用する電力量や放出する熱量にも大きく影響する極めて重要な要素である。
パフォーマンスの向上だけでも、大きな価値のあることだ。サーバ内のチップやメモリの速度がどれだけ上がっても、異なるノード同士をいかに速く接続できるかという課題は常に残る。これまでの事例から言って、ブレードサーバ内のノードが増えれば増えるほど、相互接続の作業は複雑になる。
しかし、このことはLightfleetのアプローチには当てはまらない。「すべてをすべてに、すべてを同時に」という同社のモットーは、「三銃士」のスローガンのお粗末な再解釈のように聞こえるかもしれないが、これは同社が一般的なボトルネックを回避する上で鍵となるものだ。
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